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向田邦子 果敢なる生涯 in 世田谷文学館  2007-05-06-Sun

やっと行ってまいりました!!

*向田邦子 果敢なる生涯http://www.setabun.or.jp/mukouda/mukouda.htm

向田邦子という人。
テレビドラマ「寺内貫太郎一家」「あ・うん」「阿修羅のごとく」などで人気を集め
「花の名前」「かわうそ」「犬小屋」で直木賞を受賞した。翌年の1981年8月22日、取材旅行先の台湾で飛行機事故のため亡くなった。享年51歳。
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現在でも根強い人気を誇る作家・向田邦子さんの生涯を振り返る企画展
「向田邦子 果敢なる生涯」に行ってまいりました。
噂には聞いていましたが、20代の女性から80歳くらいのおばあちゃんまで、
本当に向田ファンは年齢層が幅広い。
とにかく30年近く前に亡くなったとは思えないほど、
向田さんの作品は今もなお世代を超えて受け継がれています。
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入り口から聞こえてくるアン・マレーの「You needed me」はテレビドラマ「幸福」のテーマ音楽。
そこから続く向田さんの年表。ここで既に私は涙ぐんでおりました。
雑誌「映画ストーリー」の編集に従事するかたわら市川三郎のもとで脚本を学び
本格的に作家として独立、活動を開始。20年間で1000本以上の作品を手がけた向田さん。
執筆のかたわら、女性が気軽に寄れるお店を作ろうと、
妹と赤坂で小料理屋「ままや」の経営にも挑戦。
40代で乳癌を患い、51歳で直木賞を受賞。
さあこれから、という翌年、飛行機事故であっけなく他界。
美味しいものとお酒が大好き、素敵な友人がたくさんいて、家では2匹の猫が待っている。
こう書けば気ままな独身貴族に見えるかもしれなけど、時代は昭和の真っ只中。
女性が独りで生きていくということは
今では想像できないほどの勇気と信念が必要だったと思います。



珠玉のエッセイ「父の詫び状」の原稿や、万年筆、執筆に使っていたテーブルと椅子、
ペーパーナイフ、猫の文鎮、手帳と名刺、
そして勝負服などなど、たくさんの小物が展示してありました。
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「寺内貫太郎一家」1974年
舞台設定は墓石屋、ヒロインは足の不自由な娘、主役の作曲家、小林亜正は演技の素人。
…こういう企画は当時としては相当な冒険だったそうです。
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「阿修羅のごとく」1979年
ホームドラマではダブーとされてきたセックス。
「二人で一杯の水を分け合って飲む」のも「蜘蛛が糸を編んで巣を作ってゆく」のも
セックスと考える向田さんが、演出家和田勉と組んで挑戦した問題作。
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「あうん」1980年
脚本家の名前がタイトルクレジットの筆頭に記された最初の作品。
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1980年、小説新潮に連載中の『花の名前』『かわうそ』『犬小屋』が第83回直木賞を受賞。
連載中の作品の受賞は前例のない事だったそうです。
受賞の3作品が入っている13編からなる短編集「思い出トランプ」
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直木賞受賞のことば

5年前に癌を患った時、
もうこれから先、面白いことは起きないだろうなと思いました。
このへんで止まりだなと思っていました。
ところが、わが人生で一番面白いことが起こったのです。
候補になった事も望外でしたし、受賞は更に望外でした。
五十を過ぎて、新しいスタートラインに立てるとは何と心弾む事でしょうか。
用意の姿勢をとり終わらぬうちに突然ドン!とピストルが鳴ったようで、
選手はいささかあわてておりますが。


そして走り出した瞬間に逝ってしまいました。
何のエッセイか忘れましたが、向田さんの作品でこんな一文があります。

私は出会った事件が個性というか、
その人間を作り上げていくものだと思っていたがそうではないのである。
事件の方が人間を選ぶのである。


この飛行機事故も向田さんを選んでしまったのでしょうか。
昔なにかの本で
「神様はその人が耐えられるだけの試練しかあたえない」という言葉がありました。
自分の周りにも今、いろんな試練と立ち向かっている人がいますが、
私も38年間生きてきて、今この言葉の意味が少し分かってきた気がします。

「触れもせで―向田邦子との二十年」の著者、久世光彦の言葉

誰も知らなかった向田邦子。もしかしたら私は、これだけの紙数を費やして、
あの人の不幸について書いてきたのかもしれない。
向田さんには、実際の人生で、自分が主婦として坐っている茶の間を半分諦めているような節があった。だから、あんなに温い茶の間が書けたのかもしれない。
自分には多分やって来ないと思っていたから、
花一輪の幸せをみごとに描けたのかもしれない。
向田さんにとって、幸せを書くことはきっと寂しい仕事だったに違いない。
1つの幸せを書きおえてペンを原稿用紙の上に投げ出し、
ぼんやり爪を噛んでいる顔が見えるようである

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美しくなくてもいい、

最後まであきらめず、

勇猛果敢に生きてやろう(『寺内貫太郎の母』より)




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「当たり前の事を考える」という大切さ。 2007-03-06-Tue

ガッカリしています。本の内容にガッカリしたのではなく、
「やっと出会えた」と思えた人が既にこの世にいない、という意味で。

『14歳からの哲学』池田晶子著/トランスビュー/1200円 
人は14歳以降、一度は考えておかなければならないことがある
今の学校教育に欠けている14歳からの「考える」のための教科書。
「言葉」「自分とは誰か」「死」「家族」「社会」「理想と現実」
「恋愛と性」「メディアと書物」「人生」等30のテーマで考えるきっかけを与える。(アマゾンより)
お願いだから読んで下さい(ペッタンコより)
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偽物ばかりが横行する今の世の中を生きていくのは本当に大変だ。
でも、偽物の人生を生きて死ぬよりは全然大変なことじゃない。
だから本物の人間になろう。
君は、君だけは本物を見抜ける本物の人間になろう(本物と偽者p128)


自分の中でモヤモヤと渦巻いていた違和感が、この本を読んで吹っ飛びました。
決して「正解」が書いてある本ではありません。「正解」を探すために
人間は考えなければいけない。情報に頼ってばかりではいけない。
情報は「知識」ではない。ただの情報を自分の知識にするために
人は考えなければいけない、という当たり前の事を今、いかに人は忘れているか…
広辞苑で思いっきり頭をぶん殴られた気分です。そうか、そうだったよね、と。

久々に折れ目だらけ。2時間にして新品の本はボロボロになりました…
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題名こそ中学生向けですが、これはある程度物心がついた人間全員が
読まなければいけない本だと思いました。不思議に思う→考える→知る
という当たり前の事を、最近多くの人が放棄している気がします。
何でも正解を知りたがる、正解を誰かが投げかけてくれるのを待っている。
もしそれが正解じゃなくても、世間がそう言っているなら正解だと思ってしまう。
なぜなら、その方が楽だから。でもそんな人生で本当に満足できるのでしょうか。

因みに池田さんは「絶対に間違えがないのは古典なんだ」と言っています。

古典は、考える人類が、長い時間をかけて見抜いた本物、本物の言葉なんだ。
消えていった幾千の偽物、人の心に正しく届かなかった偽の言葉の群のなかで
なぜその言葉だけは残ってきたのか、はっきりと分かる時、
君はいにしえの賢人たちと等しい知識を所有するんだ。
これはネットでおしゃべりするなんかよりはるかに素晴らしいことじゃないか。
(メディアと書物p136より)


メディアの策略で流行している本やドラマ、音楽、映画、ライフスタイル…
この世には本物と偽物が同じ土俵で同じ顔をして並んでいる。
それを見抜くのは大変だけど、見抜いた時の喜び、それを人と分かち合って得る共感、
そして「もっともっと本物に触れてたい」という好奇心。
それこそが自分の人生を豊かにするものなのだなぁ、と思いました。

最近問題になっている「いじめ」「自殺」等については、
つまらない友達と無理して一緒にいるのではなく
まずは自分で孤独と向き合う事から始める、自分と対話しようと投げかけています。


本当の友情を知るということは、人生のひとつの喜びだ。
うわべの付き合いだけの友達の多さなんかより、たった一人でも
君はそういう友達を見つけるのがいい。
大丈夫。そう思っていればそれは必ず見つかるよ。
それまで君は自分の孤独を、うんと豊かにして待っているんだ。
だって、そうでなければ素晴らしい友達が現れた時、
君は彼に答える事が出来ないじゃないか(友情と愛情p101)


…すべて大人に通じる事ばかりです。
むかし何かのコピーで「中学生は大人のはじまり」というのがありましたが
自殺したり、周囲に溶け込めなくて悩んでいる人は子供だけではありません。
池田さんは「悩むのではなく、考えよう」と言っています。
考える事と悩むことは別なのだと。

考える、という当たり前の事が、今とても大事なのかもしれません。

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池田晶子さん4本立て 2007-03-05-Mon

先日49歳という若さで亡くなった池田晶子さんの本をドバッと買いました。
ちょくちょく見る「さとなお」さんの日記http://www.satonao.com/で
「同時代に生きられて光栄だなぁ、と思える人をまたひとり失ってしまった」
とあったので「池田晶子って誰!?」とすっ飛んで本屋に向かったのでした。

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「池田晶子さんの『14歳からの哲学』を探しているんですが」と聞くと
男の店員さんが「出版社はわかりますか?」と聞くので「知りません」と即答。
すると、とっても困った顔をするので「出版社が分からないとダメですか?」と聞くと
隣にいた女の店員さんが「これで調べられるでしょ?」とパソコンを指している。
またまたとっても残念そうにパソコンで検索する男性店員。ズラっと出てくる作品リスト。
「何をお探しですか?」「(だーかーらー)『14歳からの哲学』です」。
少々お待ちください、と探しに行く店員。しばらくして帰ってくる。
「在庫切れですね」「じゃあ池田晶子の本ならなんでもいいです」
またまた探しに行く店員。30秒もしないうちに戻ってきて
「申し訳ありません、当店では扱っていません」「…1冊もないんですか?」

こんな事がないように出来るだけデカイ本屋を選んだつもりだったのに、と
ガッカリしていたら店長らしきおじさんがいきなり現れて
「お客様、ご案内します」と奥の方に歩いていく。ついていってみると
そにこはズラーっと池田晶子コーナーが!オイオイ!こんなにあるじゃねーか!
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という事で「一冊もない」から「たくさんある」に変化してしまったので
一冊しか買わない予定が、嬉しさのあまり4冊も買ってしまいました。
これは本屋の作戦なんでしょうか。とにかく読んでみます。

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池田晶子 1960年生まれ。慶応大学文学部哲学科卒業。
専門知識や用語に頼ることなく、日常の言葉によって「哲学するとはどういうことか」を
語ることで、多くの読者を集める。現代の思潮や流行している解釈に迎合せず、
自分の考え、自分の言葉だけで存在と宇宙について思考をめぐらしている
著書「14歳からの哲学」は27万部のベストセラー。
2007年2月23日、腎臓癌のため死去。46歳。

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自分は使命をまっとうしているのか? 2007-01-20-Sat

物語の展開をこれ程までに的確に言い表したタイトルは
他になかったかもしれません。

「使命と魂のリミット」東野圭吾・著
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あらすじ
氷室夕紀の父親、健介は、胸部大動脈瘤切除の手術中に帰らぬ人となった。
健介は中学生の娘、夕紀に
「人間というのは、その人にしか果たせない使命というものを持っている」
と言い残していた。父親の言葉を胸に深く刻み込んだ夕紀は、
自身に課せられた使命を果たすため、医学の道を志す。
その後、夕紀はなんと自分の父親を死なせた当時の執刀医、
西園のいる帝都大学病院心臓血管外科に研修医として勤務し始める。
そして西園の執刀する手術が迫るなか夕紀は、病院敷地内で、
何者かが病院に宛てた脅迫文を発見する。
そこには、「病院を破壊する」という文字が記されていた!!


分かりやすいストーリーなので逆にちょっと物足りなさはあります。
(というか、これは本来短編だったものを東野さんが長編に書き直したらしい)
しかし、登場人物一人一人が持つ「使命」と「魂」がうまく連動して
いかにも東野さんらしい作品だなぁと思いました。
更に行間には「あなたは、自分に課せられた『使命』を果たしていますか?」
というメッセージも見え隠れしているので
きっと今の自分を振り返りながら読む人も多いと思います。
果たして今の自分は使命をまっとうしているのか?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


本作の後半は凄い状況の中で凄い手術を敢行するんですが
胸部大動脈瘤切除の手術中に使い捨てカイロとか看護婦が買いに走るあたり
映画の「アポロ13」みたいで別の緊張感がありました。

緊迫した手術の中で活躍する使い捨てカイロ
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ペッタンコニュース・使命を果たせなかった人気番組

あるある大事典「納豆ダイエット」捏造
納豆ダイエット実験ねつ造…手口悪質、番組打ち切りも
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070120-00000314-yom-ent
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あの放送以来、スーパーやコンビニでは納豆の品切れが相次いで
納豆好きのペッタンコとしては、かなり迷惑だったわけですが
問題の「あるある大事典」はとりあえず明日の放送は中止らしいです。
多分このまま打ち切ってしまった方がいいでしょうね。
紹介された食材も逆に迷惑なんじゃないでしょうか。

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オーデュボンの祈り//胸をつかれるような苦痛と毛布をかけられるような優しさ 2006-11-30-Thu

先日体調を崩し、久しぶりに本を読みました。
伊坂さんの「オーデュボンの祈り」です。
ずーっと単行本を探していたんですが、絶版という事で
ブックオフでも見つからず、諦めて文庫を買っておいたのでした。

彼の小説は胸をつかれるような苦痛もありますが、
毛布をかけられるような優しさもたくさん詰まっているので
体調を崩した時には良い薬になります。


オーデュボンの祈り(伊坂幸太郎・著)

コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。
江戸以来外界から遮断されている“荻島”には、妙な人間ばかりが住んでいた。
嘘しか言わない画家、島の法律として殺人を許された男、
そして人語を操り「未来が見える」カカシ。
次の日カカシが殺される。未来を見通せるはずのカカシは、
なぜ自分の死を阻止出来なかったのか?
第五回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞した伊坂さんの伝説のデビュー作。
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伊坂さんの小説はいつも変人と泥棒と芸術家が出てきて、
みんな音楽と動物が好きで、嘘つきが堂々と演説をする。
デビュー作でもそれは変わらないんだけど、この作品には
そんな風変わりなキャラクターに加えてなんとカカシが登場します。
100年以上前から島に立ち続け、未来を予言し、更には会話する事が出来るカカシ。
彼はある二人の人間の祈りを伝える為に生まれ、そして死ぬ。
いろんなメッセージをパズルにし島中にばら撒まいて、死ぬ。
そして島にやってきた異邦人の伊藤君が
まるでカカシに導かれたようにパズルのピースを組み合わせていく、そんなお話でした。

何かで読んだんですが「英語は、修飾語によってどんどん素敵な文になる。
修飾語をとってしまえば、ただのシンプルな骨組みなんだ」そうな。
この物語は(というか伊坂さんの作品はいつも)まさにそんな感じです。
不思議なミステリーだけど最後はとてもシンプルで清く正しい「答え」が待っている。
その答えを知った時、悪い奴いなくなり、悲しかった人は少しだけ救われる。
シンプルだけど、ハッとさせられる、これ以上ない、という結末。お見事でした。


それにしても最初からずっと引っぱり続けた
「この島にかけているもの」があんなモノだったとは…
伊坂さんらしいなぁ。

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