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記憶を失う映画について。 2006-04-26-Wed

最近、記憶を失う映画が多いような気がするんですが
やはりきっかけはこの映画からでしょーか。


メメント
出演: ガイ・ピアース, キャリー=アン・モス, その他
監督: クリストファー・ノーラン
20060426035451.jpg

「メメント」とは「記憶」を意味することばである。
この映画の主人公は記憶障害によって、10分間しか記憶を保つことができない。
そんな彼は何を信じて、どう行動すればよいのか?…記憶障害の感覚を、
まるでロールプレイングゲームの様に疑似体験できる作品。

コピーは確か「メメント、それは記憶喪失の疑似体験」
(とってもいいコピーだと思います)

この映画は渋谷のシネクイントで見た気がします。当時凄い行列でした。
最初の30分くらい、映画の法則が分からずボーっと見てたんですが
途中から「あーそうなんだ、時間が逆に進んでるんだ」と分かった瞬間
急に巻き戻ししたくなりました。リピーターが多いわけですね。



そして去年、切な過ぎる記憶喪失映画がアカデミー賞を受賞。
エターナルサンシャイン
出演: ジム・キャリー、ケイト・ウィンスレット、キルスティン・ダンスト、イライジャ・ウッド
監督:ミシェル・ゴンドリー「ヒューマンネイチュア」
脚本:チャーリー・カウフマン「マルコヴィッチの穴」
アカデミー賞最優秀脚本賞受賞(アカデミー賞の中で一番信用できる賞)
20060426035640.jpg

恋人同士だったジョエルとクレメンタインは、バレンタインの直前に別れてしまう。
そんなある日、ジョエルのもとに不思議な手紙が届く。
「クレメンタインはあなたの記憶をすべて消し去りました。
今後、彼女の過去について絶対触れないように-」。


公開当時のコピーは「さよならの代わりに記憶を捨てた」

これ、最初ノースーパーで見たので意味が全然分からず途中で熟睡してしまいました。
が!後日スーパー入りで鑑賞し終わった時はただただ呆然として
気が付いたら六本木から表参道まで歩き続けてました。
最後がドンデン返しなので見てない人に話すとネタばれになってしまうし
早く公開して誰かと感想を語り合いたい、と思ったものです。
監督が「マルコヴィッチの穴」 のチャーリーカウフマンなので
きっとキッチュでマニアックな映画に違いないと思っていたんですが、
こんな切ない映画も撮れるんですね。見直しました。

倦怠期に突入し決定的な喧嘩をしてしまった直後、
クレメンタインがすっぱり記憶をなくして次に向かおうとしたのに対して、
ジョエルはなかなか忘れられずイジイジとしているのが、
男と女の関係を上手く表現しているなーと思います。
倦怠期のカップルが見ると手をつないで劇場から出てこれるような作品だけど
反対にホカホカのカップルは少し気まずくなる可能性があります。

原題は「ETERNAL SUNSHINE OF THE SPOTLESS MIND 」といいます(長い)。
この題名は、映画の中でもとりあげられる17世紀のイギリスの詩人、
Alexander Pope(アレクサンダー・ポープ)の『エロイーザからアベラールへ』
からの引用で《真の幸福は罪なき者に宿る》という部分なんだそーです。
さすがミシェル・ゴンドリー、メインタイトルまで凝ってますね。

まだ見ていない人はクレメンタインの髪の色に注目。
現在と過去が交差する複雑な時間軸の中で、髪の色が唯一の目印になってます。


そして去年、なんだか凄くヒットしてしまった韓国映画
「私の頭の中の消しゴム」
出演: チョン・ウソン, ソン・イェジン, その他
監督: イ・ジェハン
20060426035859.jpg

彼女がすべての記憶をなくしていきます。
名前も、歳も、そして愛していた僕さえも。


これは「シネマギャガ」という名前に変る前の映画館「渋谷ジョイシネマ」で見ました。
本当は「イン・ハー・シューズ」が見たかったんですがギリギリで終わっていたので仕方なく・・・
とても良い映画だとは思うんですが、くどいんですよねー最後とか。
ファミリーマートで家族が店員に扮してるのとかどーなんでしょーか。
「ここは天国ですか?」「いや、ファミリーマートです」と言いたくなりました。

それにしてもアルツハイマーってホント、残酷な病気です。
年取ったらある程度思い出にすがって生きていくしかないと思うんですが
それすらなくなってしまう(それも徐々に)、そして本人がその事実を自覚してる、
というのが惨いです。
かつて「このミステリーがすごい」で一位になった「半落ち」という物語も
アルツハイマーになってしまった奥さんが
「息子の命日も忘れてしまうなんて母親じゃない。殺してくれ」と泣き叫び
泣きながら妻の首に手をかけてしまう夫の悲しいお物語でした。
こんな残酷な病気があるのかと思うと神様なんていないんだなーと思ったりします。

話は消しゴムに戻りますが、
最後の方は所々から鼻をすする音が輪唱のように聞こえてきました。
一緒に見ていた友人はハンカチを持ってきてなかった為、大変な事になってました。
(反対側に座っていた男の子は熟睡してました)


記憶をなくしたことがきっかけで、全ての人が幸せになる映画
マジェスティック
出演: ジム・キャリー, マーティン・ランドー
監督: フランク・ダラボン 『ショーシャンクの空に』『グリーンマイル』
20060426040041.jpg

1950年代のハリウッド、新進脚本家ピーターは、非米活動委員会から
共産主義者の疑いをかけられた直後、交通事故で記憶を失い、ある町へとたどりつく。
そこで彼は映画館「マジェスティック」館主ハリーの息子であり、
戦場で行方不明になっていた第2次世界大戦の英雄ルークと間違えられてしまう。


独りの老人の「勘違い」が、一度は死んだ街を蘇らせ、人々が幸せになる、
これは人間の再生と勇気を謳いあげた素晴らしい作品だと思います。
(特に最後の公開裁判のシーンがいかにもアメリカ映画っぽくて好きです)。
なぜかあまりヒットしなかったんですが同じダラボンのヒット作「グリーンマイル」よりずっと名作。
作風は「ポケット一杯の幸福」「素晴らしき哉人生」のフランク・キャプラ風でしょーか。
最近感動してないなーという時見る映画の一本です。

最近では「博士の愛した数式」とかありますね。
見てませんがどーなんでしょ。
20060426040715.jpg

第一回本屋大賞(2004)受賞の小川洋子さんの同名の小説が原作。
交通事故により、80分しか記憶がもたない数学博士(寺尾聰)。
博士の下に、身の回りの世話をする新しい家政婦がやってきた。
深津絵里演じる若き家政婦は、ルートとあだ名される少年を育てるシングルマザー。
「君の靴のサイズはいくつかね」博士と家政婦とルートの静かにも暖かい日々が始まる。

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CATEGORY : 映画のこと。 Trackback 1 Comment 11 △Page Top

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コメント


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 Fillipo | URL | 2006-04-25-Tue 09:30 [EDIT]

おつかれさんです。
とりあえずリンクしときました。
リンクのコメントが気に入らない人は挙手で。
メメント、アイデアは良かったですよねー。
とりあえず巻き戻して見たくなる作品です。
確かにあの辺りから記憶喪失、記憶混乱モノが増えましたね。
ボーンアイデンティティとか。

 寿司屋のおかみさん小話 | URL | 2006-04-25-Tue 15:09 [EDIT]

メメント、見ました!これは、トイレにいく暇もないくらいじっと見てないと分からなくなる映画でした。あははは。途中で分からなくて、大将に説明してもらいながら見た記憶があります。^^;

 加納ソルト | URL | 2006-04-25-Tue 22:14 [EDIT]

はじめまして!
確かに「記憶崩壊」系映画が最近多いですね。
今度公開される(もうされたのかな?)堤幸彦監督の「明日の記憶」も記憶がらみの映画ですもんね。
私が記憶している中での記憶がらみ映画といえば「CURE」が印象的でした。
触れられてる作品は全てまだ見てませんが、「エターナル~」はおもしろそうな設定ですね。
やって欲しいテーマは(募集してるのでしょうか?)「ひとつだけものすごい取り柄がある、ドジで間抜けな主人公の映画」などが読みたいです。

 雪夜 | URL | 2006-04-26-Wed 04:25 [EDIT]

うわ。どれも観てない・・・orz
「私の頭の中の消しゴム」は、このあいだレンタルショップで手に取りながら
置いてきてしまった。
ちょうど「博士の愛した数式」の本を読んでいるところだったので、なんとなく後回しにしただけなんですが。
「博士の…」は映画は近々観たいです。
本はいっきに読んでしまいました。
あたたかい気持ちとセツナイ気持ちが交互にやってくる本でした。。

 Carolita | URL | 2006-04-27-Thu 02:17 [EDIT]

こんばんはっ。
なるほど~、たしかにヒットの法則ですね~。
「メメント」は、わたしも最初はただボーっと時間が経過していくようでした。
ある瞬間から、ビビビッとくるんですよねぇ。
そう言われて思いおこすと、「50回目のファーストキス」「君に読む物語」、このあたりも記憶ものでしたね。
忘れたくない記憶、忘れたほうがいい記憶。
人間が自分では操作できないことだからこそ、
神様に愛や絆を試されるのかも。
おおお~!へっぽこ哲学者みたいなコメントでスンマセンッ(笑)

 ペッタンコ | URL | 2006-04-27-Thu 03:16 [EDIT]

Fillipoさま

「ボーンアイデンティティー」・・・ジミー大西主演のスパイ映画ですね。
そういえばジョン・ウーの「ペイ・チェック~消された記憶」とかも同じような映画でした。
ところで遂にCL決勝進出チームが決まりましたね。
ベンゲルのホームでロナウジーニョの魔法が見たい。

寿司屋のおかみさんさま

いつも美味しそうなネタの写真を見てヨダレをたらしています。
札幌へいったら大将の握ったお寿司を食べにいきます。

加納ソルトさま

はじめまして!
「明日の記憶」は堤監督らしからぬ作品ですね。
若年性アルツハイマー・・・ほとんど内容は「消しゴム~」と一緒ですが。
「エターナルサンシャイン」は去年公開された映画の中では一番面白かったです。
ジム・キャリーは最近とても深みのある演技が出来る役者に成長しました。
そろそろアカデミー賞にノミネートされてもいいと思うんですが
コメディ俳優のキャラが強すぎるのか見向きもされないですね。
「一つだけとりえのあるドジで間抜けな主人公の物語」ですか。
そういえばあんまり思い浮かばないですね。
「フォレストガンプ」なんて近い気もしますが・・・。
また遊びにきて下さい!

雪夜さま

雪夜さんのブログを読んで最近N.Yに行きたい病が悪化しています。
博士~は読んでみたいですね。映画はどうなんでしょう。
ここにあげた映画は一応全部面白いと思うんですが
「エターナル~」は本当にお勧めですよ。記憶ものではNo.1です。

Carolitaさま

「50回目のファーストキス」も記憶モノなんですか。
「25年目のキス」の続編かと思ってました。
君に読む~はケミストリーが何故かイメージソング歌ってましたね。
洋画なのに日本のイメージソングって凄く違和感があると思うんですが、どー思います?


 kossy | URL | 2006-04-27-Thu 04:23 [EDIT]

記憶もの映画は大好きです。
渡辺謙主演のアルツハイマーものも公開されるし、今後も増え続けるかもしれません。
俺も観た映画を整理して記憶物を比較してみたいなぁ・・・
記憶喪失だと嘘をつく『花とアリス』なんてのも面白いかも(笑)

 ペッタンコ | URL | 2006-04-27-Thu 04:38 [EDIT]

kossyさま

kossyさんは私が知っている中で一番映画を見てる人だと思います。
なのでkossyさんの見た映画をジャンル別にして
比較する記事とか凄く読んでみたいです。

 Carolita | URL | 2006-04-28-Fri 03:23 [EDIT]

そうですね~、たしかに同じドリューですから、
続編と思われるかも。
こっちは、たった一日しか記憶が持たないドリューと、
いがぐりアダム・サンドラーの胸キュンラブ・ロマンスでした。
洋画で邦楽アーティストのイメージソング、
わたしは好きではありません。
レコード会社の商売っ気が感じられるから(笑)
ケミは、AXNの「LOST」でもテーマ歌ってますね。
本場アメリカでも、そんな現象あるのかしら?

 katasumi | URL | 2006-04-30-Sun 01:09 [EDIT]

どれもみていないのですが
「明日の記憶」は本を読みました
充分怖かったですよ~
何がって最初の頃の症状
今の私も当てはまるところが(ーー;)

「博士の愛した数式」「私の頭の中の消しゴム」共に見たいと思っています
今後の対策のためにも(^^ゞ

 ペッタンコ | URL | 2006-05-04-Thu 06:33 [EDIT]

katasumiさま

「明日の記憶」の予告編を見ました。確かに辛そうですね。
最近人の名前が出てこなくなりました。怖いです。


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エターナル・サンシャインネタバレ映画館 2006-04-28-Fri 01:19

 ケイト・ウィンスレットがクレメンタインという役名だと知って、観る前から書こうと決めていました。「雪よ♪岩よ♪われらが宿り~♪」と日本で歌われる「雪山賛歌」だ!と・・・し、しかし、劇中でこのネタを先に言われてしまった・・・でも彼女が言ったのは『珍犬ハック  [続きを読む]

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