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伊丹十三よ! 2006-03-12-Sun

伊丹 十三(いたみ じゅうぞう、本名~池内 岳彦(いけうち たけひこ)
(1933年5月15日~1997年12月20日)
映画監督、俳優、エッセイスト。作家の大江健三郎は義弟。

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最近大昔に読んだ伊丹さんのエッセイ「女たちよ!」を読み返し
再び伊丹ワールドにハマッています。

「女たちよ!」(新潮文庫)
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帯のコピー
「マッチのつけ方から恋愛術まで─。正しく美しい答えはこの一冊の中に」

(女たちよ!のエピローグより抜粋)
「すし屋で勘定を払う時、板の向こうにいる職人に直接金を渡すものではない。
彼は直接食べ物を扱っているのだから。
この事を私は山口瞳さんに習った。
お刺身を食べる時、山葵をお醤油の中へといてしまうのはよくない。
山葵はお刺身に直接つけるほうが、美味でもあり、経済的でもある。
この事を教えてくれたのは小林勇氏であった。
女に対しては、力強く、かつ素早く。
これを私は全ての女友達から学んだ。

と、いうようなわけで、私は役に立つことをいろいろと知っている。
そしてその役に立つことを普及してもいる。
がしかし、これらはすべて人から教わったことばかりだ。
私自身は、ほとんどまったく無内容な、空っぽの入れ物にすぎない」


私は二十歳過ぎまで殆ど本を読まなかったのですが
向田邦子と伊丹十三のエッセイに出会ってから、徐々に活字中毒になっていきました。
私の本の入り口は良質なエッセイだったといってもいいかもしれません。

さて、エッセイの良いところは雑学に強くなる事です。
雑学なんて強くなってもいいコトなんてない、と思うかもしれませんが
これがそうでもないんですね。
沢山エッセイを読むと、自分の会話の引き出しが増えて
どんどん話上手になれるんですよ。酒の席などでもそれは発揮されます。
自身に満ちた個人主義、消費の喜び、趣味を中心に考える人生観…
40年近く前に書かれたエッセイにも関わらず、
彼の本は「生きるセンス」というものを教えてくれます。

「会話」という事でお勧めなのが「日本世間噺大系」(文春文庫)
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特に「プ」というエッセイは会話の究極だといえます。
(因みに「プ」というのは車の警笛のコトです)。
このエッセイは日本人特有の回りくどい言い方を嘆き、
狭い道で車が譲り合ったりする時の合図のように
「プ」「ププ」で済ませれば世の中が丸く収まり、かつ合理的だ
という皮肉めいた提案をしています。
その他「走る男」「「新幹線にて」など、数々の伊丹ワールドが楽しめるエッセイ集です。

さて、伊丹さんはエッセイストでありながら素晴らしい映画監督でもありました。
結局初期の3部作「お葬式」「タンポポ」「マルサの女」を超える作品を
生み出すこと無く、六本木の事務所からおっこちて死んでしまいましたが。

私は伊丹映画のそれぞれつぼをわきまえたキャスティングが大好きでした。
「タンポポ」の役所広司「お葬式」の菅井きん「マルサの女」の大地康雄 。
特にマルサの女で宮本信子の同僚役にマッハ文朱を使ったのは新鮮でした。

宮本信子の次によく出てくる津川雅彦
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伊丹さんは昔
「死ぬなら苦しみたくないし、どうせ苦しむなら生きていたい」みたいな事を
何かのエッセイで書いてましたが、本当にその通りになってしまいましたね。
64歳・・・もう少し頑張って欲しかったです。

「お葬式」
低迷していた日本映画界に突然現れた名作
キネマ旬報ベスト1などその年の映画賞を独占。
世界に誇る伊丹映画の輝かしい幕開けはここから始まった。
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「タンポポ」
伊丹さんらしい究極のグルメ映画。
深夜のスーパーの食品売り場、桃やチーズ等
何でもモミモミするおばあちゃんがいい。
いろんな場面がザッピングする手法も当時は新鮮でした。
20060312034949.jpg

「マルサの女」
説明する必要もない傑作。多分20回くらい見てます。
ビヤホールで忘れたハンカチがラストで再び登場した時
映画における小物の大切さ、重要さを知りました。
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「マルサの女をマルサする」
『Shall we ダンス?』の周防正行演出による、『マルサの女』のメイキング。
製作予算、キャスティングの裏話、ロケハンのコツ、スタッフの苦労、
俳優陣の工夫など、作品の裏側を捉えていく。下手な映画よりずっと面白い。
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コメント


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 robita3 | URL | 2006-03-11-Sat 13:30 [EDIT]

こんにちは。

伊丹さんは、グラフィックデザイナーとしても一流。お父さんが映画監督の伊丹万作さん。憧れの的でしたね。
岸田秀さんと出された「モンクル(でしたっけ)」という雑誌も好きでした。

 ペッタンコ | URL | 2006-03-11-Sat 16:47 [EDIT]

「モノンクル」で伊丹さんが関わった記事の
いくつかは「自分たちよ!」に収録されてるらしいっすね。
岸田さんの「ものぐさ精神分析」に傾倒するあたり、
伊丹さんらしいような気がします。


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- 2007-05-23-Wed 03:19

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