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直木賞受賞作その弐「風に舞い上がるビニールシート」 2006-09-18-Mon

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直木賞受賞第二段~「風に舞いあがるビニールシート」森 絵都 著
「大切な何かのために懸命に生きる人たちの6つの物語」(アマゾンより)

これはかなりお得な短編集でした。
直木賞だ!直木賞だ!と思って読むと肩透かしに合う人もいるかもしれませんが
一章ごとに違った読後感があり、終わり方も粋でいいんですよ。
biniru.jpg

さて、この作品に出てくる6人は、皆それぞれに「もの凄く打ち込める何か」を持っています。
そして、たとえ「打ち込めるモノ」に振り回され、人生が狂ってしまうとしても
信念を曲げず、それをやめようとしない、不器用だけど自分に正直な人たちです。

「食とは人類に最も手短な、そして平等な満足と幸福をもたらす賜りもの」
天才洋菓子職人の信者~第一話「器を探して」
★★★

「犬は、私にとっての牛丼なんです」
捨て犬のために水商売をする主婦~第二話「犬の散歩」
★★★

「高卒の男と大卒の男じゃ、一生の間に稼ぐ金が一億違うんだってさ」
文学を追求するあまり就職できないでいるフリーター~第三話「守護神」
★★★★★

「俺はたしかに巧い。だが、それだけだ。俺だけは俺に騙されなかった」
不思議な観音様に魅せられた仏像修復師~第四話「鐘の音」
★★★★

「ときどき、恐ろしくバカなことをやりたくなる」
草野球のために会社を犠牲にするサラリーマン~第五話「ジェネレーションX」
★★★★★

「富める者ばかりが、ますます富んでいくこの世界のシステムに加担している僕らの責任・・贖罪」
難民救済に自分のすべてをかける男~第六話「風に舞い上がるビニールシート」
★★★

とにかく読んで良かったと素直に思える一冊でした。
短編集の良いところは気軽に読めるというお手軽さと、
いろんな人生の、ちょっとした一瞬にこっそりお邪魔できるというおいしさです。
特にこの本は、飽きそうになる前にイイ感じで終わってくれるので
電車で移動するときや、料理の合間に読んだりするのにもピッタリなのでは?

特に第5章の「ジェネレーションX」は落語のように良く出来たお話です。
短いので、がっつり読みたくない人は、ぜひ本屋で立ち読みしてください!!



さて、電車で思いだしましたが、
最近は電車に乗ると、当たり前だけど携帯とにらめっこしてる人が半分以上。
本を読んでいる人(特に若者)が激変しましたね~。
小さな街の書店は次々に閉店に追い込まれ、大型店でしかまともに本が選べない。

かつて外国人が日本にやって来て驚いた光景は
「ワオ!お寺が道路を走っている」(これは霊柩車のこと)などに加え
「電車は読書室?」という素朴な感想があったそうです。
日本はそのくらい本読みが多かった。
それが日本人が自覚することのない日常だったんですね。
20060918233623.jpg

本の良さは「自分で想像する」という楽しみがあるという事。
だから自分の姪や甥の入学祝は、いくつになっても「図書券」と決めています。
でも…きっとマンガとか買ってるんだろ~な(涙)ま、マンガも日本の宝ですからね。

でも電車の中で熱心に文庫本読んでる学生さんなんかを見ると
「よ!お疲れ!」とポンと肩を叩きたくなるですよ、ホントに。
社会人になったら本読む時間なんて、あんまりないですからね。
今のうちにガッツリ読んでいただきたいものです。

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