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オーデュボンの祈り//胸をつかれるような苦痛と毛布をかけられるような優しさ 2006-11-30-Thu

先日体調を崩し、久しぶりに本を読みました。
伊坂さんの「オーデュボンの祈り」です。
ずーっと単行本を探していたんですが、絶版という事で
ブックオフでも見つからず、諦めて文庫を買っておいたのでした。

彼の小説は胸をつかれるような苦痛もありますが、
毛布をかけられるような優しさもたくさん詰まっているので
体調を崩した時には良い薬になります。


オーデュボンの祈り(伊坂幸太郎・著)

コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。
江戸以来外界から遮断されている“荻島”には、妙な人間ばかりが住んでいた。
嘘しか言わない画家、島の法律として殺人を許された男、
そして人語を操り「未来が見える」カカシ。
次の日カカシが殺される。未来を見通せるはずのカカシは、
なぜ自分の死を阻止出来なかったのか?
第五回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞した伊坂さんの伝説のデビュー作。
31199305.jpg

伊坂さんの小説はいつも変人と泥棒と芸術家が出てきて、
みんな音楽と動物が好きで、嘘つきが堂々と演説をする。
デビュー作でもそれは変わらないんだけど、この作品には
そんな風変わりなキャラクターに加えてなんとカカシが登場します。
100年以上前から島に立ち続け、未来を予言し、更には会話する事が出来るカカシ。
彼はある二人の人間の祈りを伝える為に生まれ、そして死ぬ。
いろんなメッセージをパズルにし島中にばら撒まいて、死ぬ。
そして島にやってきた異邦人の伊藤君が
まるでカカシに導かれたようにパズルのピースを組み合わせていく、そんなお話でした。

何かで読んだんですが「英語は、修飾語によってどんどん素敵な文になる。
修飾語をとってしまえば、ただのシンプルな骨組みなんだ」そうな。
この物語は(というか伊坂さんの作品はいつも)まさにそんな感じです。
不思議なミステリーだけど最後はとてもシンプルで清く正しい「答え」が待っている。
その答えを知った時、悪い奴いなくなり、悲しかった人は少しだけ救われる。
シンプルだけど、ハッとさせられる、これ以上ない、という結末。お見事でした。


それにしても最初からずっと引っぱり続けた
「この島にかけているもの」があんなモノだったとは…
伊坂さんらしいなぁ。

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